キャリアアップ助成金とは?
キャリアップ助成金とは、
- アルバイトやパートを正社員にする(従業員の正社員化)
- 非正規雇用の給与など待遇を改善する(処遇改善)
に使える助成金です。
キャリアアップ助成金は具体的に6つの申請コースに分かれており、コースごとに助成金の額や申請条件に違いがあります。
キャリアアップ助成金が使える場面(コース
キャリアアップ助成金の6つのコースは次の通りです。
正社員化に関するコースが全部で2つ、処遇改善に関するコースが4つあります。
- 正社員化コース
- 障害者正社員化コース
- 賃金規定等改定コース
- 賃金規定等共通化コース
- 賞与・退職金制度導入コース
- 社会保険適用時処遇改善コース
キャリアアップ助成金は同じコースでも大企業と中小企業では受け取れる助成金の金額に違いがあります。
また、申請時にどのような条件を満たしているかによっても助成金額が変わってくるため、非常に複雑です。
1 正社員化コース
就業規則または労働協約その他これに準ずるものに規定した制度に基づき、有期雇用労働者等 を正社員化した場合に助成するコースです。
【支給額】

引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)/ 厚生労働省
【加算額】

引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)/ 厚生労働省
2 賃金規定等改定コース
有期雇用労働者等の基本給の賃金規定等を3%以上増額改定し、その規定を適用させた 場合に助成するコースです。
【支給額】

引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)/ 厚生労働省
【加算額】

引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)/ 厚生労働省
賃金規定等改定コースを申請するためには、原則的に賃金規定等を3カ月以上運用している必要があります。
申請に併せて賃金規定等を新設する場合は、その賃金規定等で実際に3カ月分の支払い状況が確認できなければいけません。
3 賃金規定等共通化コース
就業規則または労働協約の定めるところにより、雇用するすべての有期雇用労働者等に、正 規雇用労働者と共通の職務等に応じた賃金規定等を新たに作成し、適用した場合に助成するコースです。
【支給額】

引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)/ 厚生労働省
たとえば同じ仕事内容の正社員の従業員と、パートの従業員がいたとします。
同じ仕事内容の従業員には原則的に同じ賃金が支払われるべきです(同一労働同一賃金)。
同一労働同一賃金の考え方にもとづいて正社員とアルバイトに同一の賃金を設定する。
このようなケースで申請できるのは賃金規定等共通化コースになります。
4 賞与・退職金制度導入コース
就業規則または労働協約の定めるところにより、すべての有期雇用労働者等に関して、 賞与・退職金制度を新たに設け、支給または積立てを実施した場合に助成するコースです。

引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)/ 厚生労働省
アルバイトやパートにより良い労働環境で仕事をしてもらうため、退職金(賞与)を取り入れることにしました(あるいは賞与と退職金の両方)。
こういったケースにはこの社会保険適用時処遇改善コースの申請が考えられます。
5 社会保険適用時処遇改善コース
雇用する短時間労働者に、以下のいずれかの取り組みを講じた場合に助成するコースです。
手取りが減ると困るので社会保険への加入を渋るアルバイトやパートは少なくありません。
いわゆる「年収の壁の問題」です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/taiou_001_00002.html
社会保険適用時処遇改善コースは、こういった年収の壁や社会保険の問題に取り組むときに申請できる可能性があります。
【支給額 / 手当等支給メニュー】

引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)/ 厚生労働省
【支給額 /労働時間延長メニュー】

引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)/ 厚生労働省
キャリアアップ助成金の申請方法
キャリアアップ助成金の各コースを申請する場合、雇用保険適用事業所でなければいけません。
雇用保険適用事業所の申請手続きをしていない場合、まずは雇用保険適用事業所の申請手続きを行い、それから助成金を申請することになります。
キャリアアップ助成金の各コースを申請するにあたって事前準備や賃金規定等の見直しが必要になることが多いので、申請の際は余裕を持って手続き/準備を進めることが重要です。
キャリアアップ助成金を申請するときの流れ
キャリアアップ助成金は会社規模によって金額が変わることや、条件によっては加算が行われることがあります。
申請のための条件も複雑ですので、基本的に社労士に依頼して申請することをおすすめします。
キャリアアップ助成金の申請を社労士に依頼する場合の流れは次の通りです。
- まずは社労士とコンタクトを取る
- 助成金の申請について打ち合わせする
- 申請する助成金や報酬、受給要件、準備などについて説明を受け、契約する
- キャリアアップ助成金申請の準備を進める(書類作成や書類の記載など)
- 社労士がキャリアアップ助成金を申請する
- キャリアアップ助成金の支給決定通知書が届き、助成金が振り込まれる
どの助成金も基本的に申請時の流れは同じです。
当事務所のホームページにも助成金申請の流れをまとめています。
まとめ
キャリアアップ助成金とは、
有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、いわゆる非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成する制度です。
キャリアアップ助成金の申請条件は複雑です。
また、助成金額も会社の規模に変わったり、条件により加算などが行われたりしますので、なおさら内容が複雑になっています。
キャリアアップ助成金をスムーズに申請するためにも、社労士への依頼をおすすめします。
キャリアアップ助成金の申請なら大澤社会保険労務士事務所にご相談ください。





