人材確保等支援助成金とは?
人材確保等支援助成金とは、「魅力ある職場づくりのために労働環境の向上等を図る事業主や事業協同組合等に対して支援する助成金」です。
厚生労働省の助成金の一種で、
- 事業者の人材の確保
- 事業者への人材の定着
を主な目的にしています。
引用:人材確保等支援助成金のご案内(厚生労働省)
人材確保等支援助成金を始めとした厚生労働省の助成金は申請条件や内容が毎年見直しされて「令和〇年分」として情報公開されます。
人材確保等支援助成金については令和8年分の情報が公開されていますので、2026年に助成金の申請を検討している事業者の担当者や経営者の方は、「令和8年分」「2026年度」といった最新の情報を参考にしてください。
なお、人材確保等支援助成金の過去の情報も、助成金の概要を把握したいときには便利です。
当事務所では人材確保等支援助成金についての記事を公開しています。過去の情報をもとに作成した記事ですが、概要や注意点、活用事例の把握に役立ちますので、申請時の一助にしていただければと思います。
【令和8年度】人材確保等支援助成金の概要
人材確保等支援助成金には7つのコースがあり、事業者の目的や状況に応じて適切なコースを選ぶことになります。
- 雇用管理制度・雇用環境整備助成コース
- 中小企業団体助成コース
- 建設キャリアアップシステム等活用促進コース
- 若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野)
- 作業員宿舎等設置助成コース(建設分野)
- 外国人労働者就労環境整備助成コース
- テレワークコース
各コースの概要と助成額については次の通りです。
【雇用管理制度・雇用環境整備助成コース】
事業主が「雇用管理制度(賃金規定制度、諸手当等制度、人事評価制度、職場活性化制度、健康づくり制度)または業務負担軽減機器等(従業員の直接的な作業負担を軽減する機器・設備等)の導入による雇用管理改善を行い、離職率の低下に取り組んだ場合」に申請できるコースです。

引用:人材確保等支援助成金(雇用管理制度・雇用環境整備助成コース)(厚生労働省)
【中小企業団体助成コース】
中小企業団体助成コースとは「事業主団体が構成員である中小企業者に対して労働環境の向上を図るための事業を行う場合」に申請できるコースです。

引用:人材確保等支援助成金(中小企業団体助成コース)(厚生労働省)
【建設キャリアアップシステム等活用促進コース】
建設キャリアアップシステム等活用促進コースとは、「技能者の能力・経験に応じた適切な処遇を目的として、中小建設事業主による建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用した雇用管理改善の取組を支援する」ための申請コースです。
- 算定対象となる建設技能者1人につき16 万円
- 上限額は160万円
※算定対象となる建設技能者は「レベル判定で昇格評定を受け賃金が5%以上増加した技能者」
引用:建設事業主等に対する助成金のご案内 建設事業主向け助成コース一覧(令和8年度)(厚生労働省)
【若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野)】
- 建設事業主 であること
- 雇用管理責任者を選任していること
- 若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業を実施すること
以上の3つの条件を満たしている場合に申請できるコースです。


引用:建設事業主等に対する助成金のご案内 建設事業主向け助成コース一覧(令和8年度)(厚生労働省)
【作業員宿舎等設置助成コース(建設分野)】
- 中小建設事業主である
- 雇用管理責任者を選任している
- 女性建設労働者のための作業員施設を賃借により設置する
以上の条件を満たしている場合、または、
- 中小建設事業主である
- 雇用管理責任者を選任している
- 石川県に所在する工事現場で作業員宿舎(賃貸住宅 作業員施設)を賃借により設置する
の条件を満たすときに申請できるコースです。
※女性専用作業員施設設置経費助成の場合

※石川県の作業員宿舎等経費助成

引用:建設事業主等に対する助成金のご案内 建設事業主向け助成コース一覧(令和8年度)(厚生労働省)
【外国人労働者就労環境整備助成コース】
外国人労働者就労環境整備助成コースとは、「外国人特有の事情に配慮した就労環境の整備を行い、外国人労働者の職場定着に取り組む場合」に申請できるコースです。
引用:人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)(厚生労働省)

引用:人材確保等支援助成金 外国人労働者就労環境整備助成コースのご案内(厚生労働省)
外国人労働者就労環境整備助成コースでは「必須メニュー+選択メニュー①~③のうちどれか」を行う必要があります。1つの措置を導入するごとに20万円助成され、最大で80万円の助成を受けることが可能です。
【テレワークコース】
テレワークコースとは、「テレワークを制度として導入・実施することで、人材確保や雇用管理改善等の観点から効果をあげた中小企業事業主」が申請できるコースです。
引用:人材確保等支援助成金(テレワークコース)のご案内(厚生労働省)
テレワークコースには制度導入助成と目標達成助成があります。
助成額はそれぞれ次の通りです。
- 制度導入助成:20万円
- 目標達成助成:10万円(賃金要件を満たした場合は15万円)
【令和8年度】人材確保等支援助成金の変更点
厚生労働省の人材確保、賃上げなどの助成金については全体的に予算が拡充されており、より支援を手厚くしようという方向性になっています。
人材確保等支援助成金についても同様の方向性で予算や内容が見直しされています。
その他、令和8年分の主な変更点は次の通りです。
人材確保等支援助成金の各コースの見直し
雇用管理制度・雇用環境整備助成コースでは、賃上げの条件を満たす場合の助成拡充という変更がなされました。
賃金5%アップの他に3%、そして7%という区分が設けられました。
建設キャリアアップシステム等活用促進コースでは、CCUSの技能者登録の登録手数料の支援は見直され、令和8年以降は除かれます。
若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コースでは、人材育成や研修時の加算額が増額されました。また、定着加算の明確化が行われています。
前年とほぼ変わらないコースもありますが、雇用管理制度・雇用環境整備助成コースや建設キャリアアップシステム等活用促進コースなど、コースによっては細かなポイントの見直しが行われています。
人材確保等支援助成金の申請についてはほぼ前年と変わらず
申請の基本的な流れや手続きについては特に大きな変更はありません。
令和7年と同じような流れで申請できます。
まとめ
人材確保等支援助成金には7つのコースがあり、申請条件や内容も複雑になっています。
変更点を踏まえてミスなく申請するためには、社労士への相談がおすすめです。
大澤税理士社労士行政書士事務所は人材確保等支援助成金の申請を承っています。
人材確保等支援助成金の申請なら、ぜひご相談ください。

