キャリアアップ助成金とは?
キャリアアップ助成金とは、有期雇用労働者や短時間労働者、派遣労働者といった非正規雇用労働者の事業者内でのキャリアアップを促進するための厚生労働省の助成金です。
正社員転換や処遇改善の取組を実施した事業主が申請の対象になっています。
キャリアアップ助成金には大きく分けて2つの支援内容があります。
2つの支援内容で合計6つのコースが設けられており、事業者の状況や目的、取組に合わせて使い分けるという仕組みです。
【正社員化支援】
- 正社員化コース
- 障害者正社員化コース
【処遇改善支援】
- 賃金規定等改定コース
- 賃金規定等共通化コース
- 賞与・退職金制度導入コース
- 短時間労働者労働時間延長支援コース
キャリアップ助成金は申請できるコースが多く、多くの事業者が対象になる可能性があります。
また、助成金の額も比較的大きいため、自社のために柔軟に使いやすいところも特徴です。
キャリアアップ助成金を申請するメリットや申請時の注意点などは、当事務所の過去の記事にまとめています。
助成金申請の際、そして助成金活用を検討する際の参考にしていただければと思います。
キャリアアップ助成金とは?使える6つの場面(コース)や申請方
キャリアアップ助成金に限った話ではありませんが、厚生労働省の助成金は毎年内容や申請条件が見直しされています。助成金を申請する際に古い情報だけ見ていると「申請するはずだったコースが廃止されていた」と困る可能性があります。申請を検討する際や準備のときは必ず最新情報を確認してください。
厚生労働省のキャリアアップ助成金についての紹介はこちらになります。
キャリアアップ助成金:厚生労働省
キャリアアップ助成金の申請条件
キャリアアップ助成金の2つの支援「正社員化支援」「処遇改善支援」をコースごとにわかりやすく説明していきます。
正社員化支援「正社員化コース」をわかりやすく
キャリアアップ助成金の「正社員化コース」とは、就業規則または労働協約その他これに準ずるものに規定した制度に基づき、有期雇用労働者などを正社員に転換した場合に申請できるコースです。
正社員に転換した場合の1人あたりの助成額は次のようになっています。
引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和8年度版)(厚生労働省)
正社員化コースの場合、一定の条件を満たすことで助成額に上乗せ(加算)があります。
正社員化支援「障害者正社員化コース」をわかりやすく
キャリアアップ助成金の「障害者正社員化コース」とは、障害のある有期雇用労働者などを正規雇用労働者などに転換したときに申請できるコースです。
重度身体障碍者などを転換したケースとそれ以外のケースで助成金の額に違いがあります。
引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和8年4月8日)(厚生労働省)
処遇改善支援「賃金規定等改定コース」をわかりやすく
キャリアアップ助成金の「賃金規定等改定コース」とは、有期雇用労働者などの基本給の賃金規定などを3%以上増額改定し、その規定を適用させた場合に申請できるコースです。
賃金規定等改定コースの1人あたりの助成金額は次のようになっています。
引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和8年度版)(厚生労働省)
賃金規定等改定コースも条件を満たすことで助成額に上乗せ(加算)を受けることが可能です。
処遇改善支援「賃金規定等共通化コース」をわかりやすく
キャリアアップ助成金の「賃金規定等共通化コース」とは、就業規則または労働協約の定めるところにより、雇用するすべての有期雇用労働者などに、正規雇用労働者と共通の職務などに応じた賃金規定などを新たに作成し、適用した場合に申請できるコースです。
助成金の支給額は次のようになっています。
引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和8年度版)(厚生労働省)
処遇改善支援「賞与・退職金制度導入コース」をわかりやすく
キャリアアップ助成金の「賞与・退職金制度導入コース」とは、就業規則または労働協約の定めるところにより、すべての有期雇用労働者などに関して、賞与・退職金制度を新たに設け、支給または積立てを実施した場合に申請できるコースになっています。
賞与・退職金制度導入コースの助成額は次の通りです。
引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和8年度版)(厚生労働省)
処遇改善支援「短時間労働者労働時間延長支援コース」をわかりやすく
キャリアアップ助成金の「短時間労働者労働時間延長支援コース」とは、雇用する短時間労働者に次のような取組を行った場合に申請できるコースです。
- 新たに社会保険に加入させ、労働時間の延長などの取組を行った(1年目)
- 1年目の取組後に労働時間の延長またはキャリアアップのための取組を行った(2年目の取組)
引用:キャリアアップ助成金のご案内(令和8年度版)(厚生労働省)
キャリアアップ助成金の申請の流れ
キャリアアップ助成金を申請する場合は、まずは助成金の最新の情報を確認してください。
2026年5月30日時点でのキャリアアップ助成金の最新の内容や申請条件は「令和8年分」になります。ネットでは令和7年など過去の情報も確認できますので、令和7年や6年分の情報と間違えないよう、情報をチェックする前に助成金の情報が令和何年度になっているか確認してください。
また、キャリアアップ助成金は申請条件やコースが複雑ですので、原則として、申請は社会保険労務士に任せることをおすすめします。
自社で申請しようと思っても、着手後に「無理だった」と改めて社労士に相談するケースは非常に多いです。社労士に依頼した方が準備も申請も、そして助成金の支給もスムーズですし、ミスもありません。基本的には社労士に任せた方が安心です。
キャリアアップ助成金を社労士に依頼して申請するときの流れは次のようになっています。
- 社労士事務所とコンタクトを取る
- 助成金申請のための初回面談
- 取組内容や報酬などを確認し契約
- 助成金申請のための準備
- 助成金の申請と支給、報酬の支払い
助成金の申請についてはこちらの記事内容も参考になります。
併せてチェックしていただければと思います。
助成金の申請は自社でできる?自社での手続きをおすすめしない理由を解説
助成金の申請を社会保険労務士(社労士)に依頼するメリットとは?
まとめ
キャリアアップ助成金についてご紹介しました。
キャリアアップ助成金は全部で6つのコースがあり、コースごとに申請条件や内容が異なります。自社で申請できると思っても戸惑うことが多いため、助成金申請の専門的な知識を持つ社労士に依頼した方がスムーズです。
大澤社会保険労務士事務所はキャリアアップ助成金の申請を承っています。
キャリアアップ助成金の申請については、お気軽にご相談ください。





